
【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相とドイツのワーデフール外相が8日、北京で会談した。中国外務省によると、王氏は高市早苗首相の台湾有事に関する発言を念頭に「日本はドイツと異なり、侵略の歴史への反省が徹底されていない」と批判。台湾を巡る「中国の正当な立場」への理解と支持を求め、「台湾独立」に明確に反対するよう訴えた。
ワーデフール氏は先に台湾海峡の武力による現状変更に反対する考えを示し、10月に予定していた訪中が延期された経緯がある。今回の会談では「一つの中国」政策を堅持するというドイツの従来の立場を伝えるにとどめたもようだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕8日、北京で握手を交わすドイツのワーデフール外相(左)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(dpa時事)
2025年12月09日 15時55分