未来志向で互恵協力=日本に「歴史直視」も注文―韓国大統領



【ソウル時事】韓国の李在明大統領は15日、日本による植民地支配からの解放80周年を記念する「光復節」の式典で演説した。李氏は「日本政府が歴史を直視することを期待する」と強調。同時に、日韓首脳が往来する「シャトル外交」を通じて「未来志向の共生協力の道を探る」と述べ、互いに有益な互恵関係を目指す意向を表明した。

6月に就任した革新系の李氏が同式典で演説するのは初めて。尹錫悦前政権で修復した日韓関係の基調を継承する立場を確認しつつ、歴史認識に関する日本の前向きな対応も促し、前政権との違いものぞかせた。

式典はソウルで開かれた。李氏は、今年が日韓国交正常化から60年の節目に当たり「過去を直視し、未来に向かう知恵を発揮するときだ」と訴えた。「歴史問題で今も苦痛を受ける方がおり、立場が異なる葛藤が存在する」と語る一方で、「日本は前庭を共有する隣人で、経済の発展において重要なパートナーだ」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕韓国の李在明大統領=14日、ソウル(EPA時事)

2025年08月15日 12時54分


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