民主派、前回に続きゼロ=「愛国者統治」強化―マカオ立法会選



【香港時事】14日投票のマカオ立法会(議会、定数33)選挙は15日、開票結果が判明し、2021年の前回に続き民主派の獲得議席がゼロになった。香港と同様に「一国二制度」が導入されているマカオでも、中国共産党に反対する勢力を排除する「愛国者による統治」が強化されている。

投票率は53.35%。1999年のポルトガルから中国への返還後、最低だった前回を約11ポイント上回った。

マカオでは昨年4月、立法会選挙法が改定され、政府への忠誠など立候補要件を明文化。選挙管理委員会は今回、中間派とされる現職議員を含む12人について、「マカオへの忠誠を尽くしていない」ことなどを理由に出馬を認めなかった。

反対派排除を徹底する習近平指導部の姿勢が反映された形で、統制強化が一段と進んでいる。前回も「愛国者」以外の立候補は認められず、返還以降初めて民主派の議席がゼロになった。

【時事通信社】 〔写真説明〕14日、マカオで立法会(議会)選挙の票を投じる有権者(AFP時事)

2025年09月15日 14時13分


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