高市首相の台湾有事発言で抗議=「強烈な不満」表明―中国



【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は10日の記者会見で、台湾有事は「存立危機事態」に該当し得るとの高市早苗首相の国会答弁に「強烈な不満」を表明し、日本側に抗議したと明らかにした。「中国内政への粗暴な干渉だ」と非難した。

林氏は、高市氏の発言が「一つの中国」の原則に背くもので、「日本政府のこれまでの政治的な約束とも一致しない」と主張した。高市氏が韓国で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、台湾代表と面会したことにも言及。「日本側はこのところ台湾問題で絶えずマイナスの言動をしている」と指摘し、「挑発したり、台湾独立勢力に誤ったシグナルを送ったりしないよう求める」と述べた。

中国の薛剣・駐大阪総領事がX(旧ツイッター)で高市氏の国会答弁を批判したことについては、「危険な言論に対するものだ」と擁護。日本のSNSなどで薛氏に対する「過激で脅迫的な言論」が見受けられるとして、日本側に調査や対応を要求した。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国外務省の林剣副報道局長(EPA時事)

2025年11月10日 18時45分


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