予算影響回避へ軌道修正=民主は反対堅持、成立見通せず―トランプ政権



【ワシントン時事】トランプ米政権は、中西部ミネソタ州で実施している不法移民摘発作戦を終了すると発表した。移民税関捜査局(ICE)関連のつなぎ予算の期限切れに伴う政府閉鎖が迫る中、予算審議への影響回避と強硬な作戦に対する反発の沈静化を狙ったとみられる。だが、野党民主党は世論を追い風に予算案への反対姿勢を崩しておらず、成立は見通せない状況だ。

移民政策を統括するトム・ホーマン氏は12日、ミネソタ州で記者会見し「大規模作戦終了を提案し、大統領が同意した」と述べた。政権は同州に約3000人の連邦捜査官を投入し、これまでに4000人超を拘束。一方で、市民2人がICE職員らに射殺され、抗議活動が相次ぐなど政権批判が強まった。一連のミネソタでの騒動は、低迷するトランプ大統領の支持率に直接響いている。

ICEは国土安全保障省の所管で、連邦議会では13日でつなぎ予算が期限切れとなる同省の予算案を巡って与野党の攻防が激化。ミネソタでの作戦終了が打開につながるかが焦点だが、民主党は職員らの覆面着用禁止など、ICE規制強化策を政権に新たに突き付けている。

民主党上院トップのシューマー院内総務は12日の本会議で、「ICEを規制し、暴力を終わらせることが必要だ。それが確保されなければ作戦終了も覆されかねない」と強調。一歩も引かない考えを示した。

与野党協議がこう着状態に陥り、政府閉鎖は現実味を帯びつつある。ただ、看板政策である移民摘発は共和党支持者を中心に一定の賛同を得ているだけに、政権側がこれ以上譲歩するのは容易ではない。トランプ氏は12日にホワイトハウスで記者団に、民主党の要求について「受け入れるのは極めて難しいものがある」との認識を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕米国のトランプ大統領(左)と民主党のシューマー上院院内総務(EPA時事)

2026年02月14日 07時10分


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