
【ワシントン、イスタンブール時事】トランプ米大統領は7日、イランが米イスラエル両軍による軍事作戦への報復として行ってきた近隣諸国への攻撃を謝罪したことについて、「降伏だ」と述べた。トランプ氏はイランの抗戦意思に陰りが見えると判断しているもようで、「必要な限り」作戦を行うと強調。イラン指導部の壊滅まで攻勢を徹底する構えを見せている。ただ、「(作戦は)短期間の遠征だ」とも話し、早期終結が望ましいとの考えもにじませた。
イランのペゼシュキアン大統領は7日に国営テレビで演説し、「近隣諸国に謝罪しなければならない」と表明。同氏も参加する「暫定評議会」で、各国にこれ以上の攻撃を行わないことで一致したと明らかにした。
しかし、ペゼシュキアン氏と強硬派の間には、立場に違いがあるもようだ。最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長は「自国領が米国のイラン攻撃に利用されるのを各国が阻止しないなら、われわれがそれをやる」と警告。ガリバフ国会議長は、地域に米軍基地が存在する限り「平和を見ることはない」と語った。
イランメディアによれば、ペゼシュキアン氏は8日、「敵がどの国から攻撃してきても、対応する。断固対抗する」と強調した。国内での反発に配慮した形だが、一方で近隣諸国は「友人であり兄弟だ」とも語っており、板挟みになっている様子がうかがえる。
一方、イランの体制転換には、地上作戦が不可欠との見方が根強い。トランプ氏は7日、専用機内で記者団の取材に応じ、地上部隊派遣には「よほどの理由が必要だ」と指摘。イランに残る濃縮ウランの確保に目的を限った派兵の是非を問われると「いずれそうするかもしれない」と含みを持たせた。
【時事通信社】
〔写真説明〕7日、専用機内で記者団と話すトランプ米大統領(AFP時事)
〔写真説明〕イランのペゼシュキアン大統領=1月31日、テヘラン(AFP時事)
2026年03月09日 12時43分