
【カイロ時事】イランの首都テヘランで4日、前最高指導者の故アリ・ハメネイ師の一連の国葬行事が開始される。ハメネイ師は2月末、米国とイスラエルの軍事作戦で殺害された。市民ら約2000万人が参列し、「イラン現代史において最大規模の追悼行事」(国営メディア)になる見通し。
テヘランでは4日から2日間にわたって告別式が開かれ、6日に葬列が行われる。7日にイスラム教シーア派聖地の中部コムで、翌8日には隣国イラクの聖地でそれぞれ式典が行われ、9日にハメネイ師の故郷、イラン北東部の聖地マシャドに埋葬される。
これに先立ち、テヘランでは3日、ロシアのメドベージェフ前大統領やパキスタンのシャリフ首相を含む外国要人や政府高官ら約100カ国の代表者が参列する追悼行事を実施。イラン外務省報道官は、「米イスラエルの攻撃を支持する不適切な立場を取った国家は招待していない」と述べた。
米イランは6月17日に戦闘終結の覚書を交わしたが、イランのガリバフ国会議長は国葬を通じて「復讐(ふくしゅう)を求める国民の声を世界に聞かせなければならない」と強調した。一連の行事は市民を引き締め、体制の足場を固める意味合いもありそうだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕3日、イランの首都テヘランにある大規模宗教施設「モサラ」に運び込まれる前最高指導者アリ・ハメネイ師のひつぎ(AFP時事)
〔写真説明〕3日、イランの首都テヘランで前最高指導者の故アリ・ハメネイ師を追悼する人々(AFP時事)
2026年07月03日 20時16分