
28日に震度7の揺れを観測した熊本県宇城市。29日昼、宮崎県から来た国土交通省の給水車が市役所に到着すると、被災者らが列をつくった。
18リットルのポリタンクを持参した同市の自営業男性(70)は「断水して飲み水がなくなった。コンビニにも何もなく、困っていたのでありがたい。いつまで続くか分からず、なくなったらまた給水を受けたい」とタオルで汗を拭った。
約500人が避難した同市の小川防災拠点センターでは断水や停電が続き、住民らは暑さの中、エアコンが使えない厳しい生活を余儀なくされた。食料は施設の備蓄品を活用するなどして対応しているという。
同じく震度7の揺れを観測した氷川町の医療機関「八代北部地域医療センター」には28日夕の地震発生後、患者が夜通し訪れた。職員は「大半は軽傷だったが、院内は混乱状態だった」と振り返る。
震度6強の揺れに襲われた八代市。避難所として開放された代陽コミュニティセンターには、断水のため簡易トイレが設置されている。男性職員は「次はいつ水や食料が入ってくるのかが分からない。余震も続いており不安だ」と語った。
震度6強を観測した熊本市南区のコンビニエンスストアでは、店員が散乱した商品の片付けに追われる中、次々に訪れた客が水やパン、カップラーメンなどを買い求めた。男性店長(64)は「弁当は平常通り届く見込みだ。余震に備えつつ営業を続けたい」と力を込めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕宇城市役所で給水車に並ぶ被災者ら=29日午後、熊本県宇城市
〔写真説明〕地震で崩れた道路=29日午後、熊本県氷川町
2026年07月29日 19時35分