フラビオ氏が僅差でリード=大統領選決選投票まで1週間―ブラジル



【サンパウロ時事】ブラジル大統領選の決選投票(25日投開票)が1週後に迫った。主な世論調査では、ジャイル・ボルソナロ前大統領の長男で右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が、左派の現職ルラ氏(80)をわずかにリード。両者の差は縮小傾向にあり、大接戦が予想される。

4日に実施された第1回投票では、フラビオ氏が有効票の47.03%を獲得し、事前の予想に反して首位に立った。2位のルラ氏は45.16%で、差は1.87ポイントだった。

危機感を抱いたルラ氏は、原油価格高騰対策や小規模事業者の債務免除など、次々と経済支援策を発表。14日には公約を前倒しして法定労働時間を週44時間から40時間に短縮する憲法改正案を可決させ、政策実現力をアピールした。労働者の味方であることを改めて印象付けた形だ。

ルラ氏は「(自身の政権下で)国は確実に正しい道を進んでいる」と強調。公的支出の削減を訴えるフラビオ氏が当選すれば、まず福祉サービスが狙われると危機感をあおり、「選挙に負ければ、われわれが築き上げてきた全てが台無しにされてしまうかもしれない」と訴える。

ただ、中低所得層に手厚いルラ氏の一連の政策には「ばらまき」批判や財政悪化を懸念する声も付きまとい、支持層の拡大にはつながっていないもようだ。

一方、「穏健なボルソナロ」を自称し、扇動的な父親とは異なる路線を探るフラビオ氏は、第1回投票で競った他の中道・右派候補から支持を獲得した。強みとする治安対策を前面に打ち出し、「麻薬組織による抑圧をなくす」と宣言。スマホの盗難が横行する街を「安全に歩けるようにする」と約束した。

同氏は「もはや右派と左派の対立ではない。私たちは変化という同じ側に立っている」とも発言。物価高などにより、現政権に不満を抱える左派層にも手を伸ばしている。

選挙戦は最終盤を迎え、18日夜(日本時間19日朝)には、今選挙を通じて初めて両氏が相まみえるテレビ討論会が実施される。世論調査では、現時点で態度を決めかねている有権者は2~3%程度とされ、舌戦で失点をいかに抑えるかが勝負のポイントとなりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕ブラジル大統領選の決選投票に臨むフラビオ・ボルソナロ氏(右)とルラ氏(AFP時事)

2026年10月18日 07時03分


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