極右ルペン氏、トップ独走続く=大統領選まで半年―フランス



【パリ時事】来春のフランス大統領選まで18日で半年。世論調査では、社会不満の受け皿になっている極右野党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン前党首(58)が支持率でトップを独走し続ける。一方、マクロン大統領(48)を支える中道与党からは2人の元首相が出馬する意向で、一本化が急務だが動きは鈍い。

「政治的に(過去と)決別しなければ、フランスはデフォルト(債務不履行)だ」。ルペン氏は今月上旬、歴代政権が財政を悪化させたと非難し、立て直すには大統領選で自らに一票を投じる必要があると訴えた。

フランスは財政赤字が欧州連合(EU)基準を大幅に超過。2029年までに収支を改善させる計画だが、実現は容易でない。累積債務もマクロン政権下で増大。台所事情は逼迫(ひっぱく)しており、野党候補にとっては追い風と言える。

ルペン氏は7月、公金横領事件の控訴審で有罪を宣告されたものの、被選挙権の停止を免れ、求心力が回復。10月中旬に公表された四つの世論調査では、大統領選第1回投票に関して32~38%の支持を得た。

中道は本命候補のフィリップ元首相(55)に対抗し、アタル元首相(37)が5月に出馬表明。その影響でフィリップ氏の支持率は12~18%と低迷し、ルペン氏との差が開いた。アタル氏は最終的に身を引く公算が大きいが、決断は年明け以降になる見込みだ。

対照的に、急進左派「不屈のフランス」のジャンリュック・メランション氏(75)は高校生の抗議デモをあおって若者に人気を博し、支持率14~19%で追い上げる。ただルペン氏は、第1回投票の上位2人で争う決選投票の調査で過半数の支持を得ており、優勢に変わりはない。

ルペン氏はロシアに融和的で、当選すれば「ウクライナへの金融支援をやめる」と明言。フランスはEUや北大西洋条約機構(NATO)、先進7カ国(G7)のメンバーで、仮に「ルペン大統領」が誕生すれば、影響は多方面に及ぶ可能性がある。

欧州は近年、移民問題を背景に右傾化が顕著。イタリアで極右を核とするメローニ右派政権が22年に発足し、ドイツでは極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が今年9月の地方選に相次ぎ勝利した。11月のスペイン総選挙では極右ボックス(VOX)の躍進が予想される。

【時事通信社】 〔写真説明〕フランス極右野党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン前党首=14日、ブリュッセル(AFP時事)

2026年10月18日 07時02分


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