
【ワシントン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、米NBCニュースのインタビューで、トランプ米大統領が対ロシア制裁法の実施を見送ったことについて「プーチンの戦争(ウクライナ侵攻)をあおる」と批判した。米国がもしロシアを支援するならば「歴史的な過ちで大きな悲劇だ」と憂慮した。
トランプ氏は16日、ロシアから原油や天然ガスを購入する主要国に課す100%の関税適用を見送る大統領令に署名した。11月3日に控える中間選挙で物価高問題が争点となる中、エネルギー価格を抑制する狙いだが、共和、民主両党から批判の声が上がっている。
ゼレンスキー氏は、米国がロシア産軽油の供給量を増やすため制裁緩和に踏み切ったことにも言及し「米国内の価格に影響しない」と指摘。エネルギー高は海上輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖が原因だと言い切った。
米宇宙・人工知能(AI)企業スペースXがウクライナ軍に提供する衛星通信サービス「スターリンク」を巡っては「速度制限がかかっている」と説明し、軍事作戦に影響が生じていると懸念した。一方で「米国を信頼している」とも述べ、「トランプ氏が(制裁に関する)決定を変更することを願う」と訴えた。
トランプ氏は18日のSNS投稿で、ロシアとウクライナの和平交渉を進めていることを踏まえ、「(制裁発動によって)ロシアを交渉のテーブルから遠ざけることはしたくない」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕ウクライナのゼレンスキー大統領=16日、ブリュッセル(dpa時事)
2026年10月19日 12時32分