【北京、台北時事】台湾国防部(国防省)は6日、中国の軍用機や軍艦のうち一部が同日、台湾海峡の中間線を越えたと発表し、「台湾本島への攻撃実施の模擬訓練だ」と警戒感を示した。中国軍が台湾を包囲する形で設定した6カ所の海空域で実施している軍事演習は6日、開始から3日目に入り、緊張は高まっている。
中国軍による中間線越えは正式な演習開始前から続いており4日連続となった。台湾国防部によると、6日は台湾海峡周辺で演習を続ける中国軍機20機と軍艦14隻(いずれも延べ数)を確認。このうち延べ14機が海峡の中間線を越えたという。これに対し台湾軍は、空軍偵察機や海軍艦艇で対応した。
【時事通信社】
〔写真説明〕6日、台湾北部の新竹で、離陸する台湾軍のミラージュ戦闘機(EPA時事)
〔写真説明〕5日、台湾近くの演習に加わる中国軍機(中国中央テレビの映像より)(AFP時事)
〔写真説明〕6日、台北市で、台湾独立を訴える旗の前を通り過ぎる市民(AFP時事)
2022年08月06日 22時10分