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ガザ戦闘再開、人質解放で決裂か=南部攻撃で甚大な被害に懸念



【エルサレム時事】イスラエルとイスラム組織ハマスがガザでの戦闘を再開した。イスラエル首相府は1日の声明で、ハマスが合意の枠組みに違反し、「女性全員を解放しなかった」と批判。ハマスは解放人数に遺体を含めようとしたと伝えられ、両者の溝が埋まらず戦闘休止期間の終了に至ったとみられる。イスラエル軍が次に侵攻するとみられるガザ南部は、北部からの避難民を受け入れて人口が密集。「逃れる先」が限られる中、被害拡大への懸念は高まる一方だ。

双方の休止合意は、ハマスがガザに拘束する人質のうち、女性と未成年者を解放することが前提。ハマスが10人解放するたび、休止が1日延長される仕組みだ。しかし、ハマスが11月30日に解放した人質は8人。ハマスは、「ロシア大統領の努力に応える」として前日にロシアとの二重国籍を持つイスラエル人2人を解放していたが、交渉を仲介するカタール政府はこの2人も含めて「10人が解放された」との解釈をX(旧ツイッター)に投稿。不穏な空気が漂っていた。

報道では、ハマスは遺体と合わせて10人の引き渡しを提案したが、イスラエルは拒否したとされる。休止期間を引き延ばしたいハマスの苦肉の思惑がうかがえ、まずは生存者の帰還を確実に進めたいイスラエルにとっては受け入れ難い条件だった。

イスラエル軍は休止期間が終われば「激しい戦闘」(ガラント国防相)に出ると再三にわたり宣言。南部が今後の主戦場になるとみられる。

軍は1日、南部ハンユニスで、住民にさらに南のラファに移動するよう求めるビラをまいたと報じられている。ガザ地区を細かく区分けした地図も発表。戦闘地域を今後示すとみられ、住民への配慮もアピールした。しかし、南部には北部から退避した住民が押し掛けており、行く先を失った住民の安全確保は困難を極めそうだ。

【時事通信社】

2023年12月01日 21時01分

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