年収の壁「１６８万円」＝２６年から８万円増―政府・与党検討
所得税が課される最低ライン「年収の壁」について、政府・与党が現在の１６０万円から２０２６年に８万円増の１６８万円に引き上げる案を検討していることが１１日、分かった。全ての人に適用される「基礎控除」と会社員らが対象の「給与所得控除」を物価上昇に連動させる形で４万円ずつ増額する。２６年度税制改正大綱に盛り込むことを目指す。
政府・与党は、２年ごとに消費者物価指数の上昇率に応じて壁を引き上げ、税負担を軽減する仕組みの導入を検討している。この仕組みを基礎控除と給与所得控除に適用すると、額はともに４万円増える計算になる。２６年分の年末調整から対応する方針。
〔写真説明〕首相官邸＝東京都千代田区
2025年12月11日 15時46分
