
【ロンドン時事】英国自然史博物館は5日、所蔵していたアイヌ民族の遺骨7体を日本から訪れたアイヌ団体代表らに返還した。海外に持ち出された遺骨の返還は、2017年にドイツから行われて以降4例目。英国絡みでは、昨年5月のエディンバラ大学に続いて2例目となる。
アイヌ民族の遺骨は、研究などの目的で海外に持ち出されてきた。今回返還されるのは、1865年に現在の北海道八雲町と森町で発掘された4体と、千島列島などで発掘された3体。日本政府が返還を求めており、黄川田仁志沖縄・北方担当相がこの日同博物館で開かれた返還式典に出席した。
ダグラス・ガー館長は式典で「遺骨を先祖の地に返すことができ光栄に思う」と述べた。北海道アイヌ協会の大川勝理事長は「ようやく先人たちは故郷へ帰ることができる。きっと心から安堵(あんど)し、喜んでいることと思う」と語った。
返還された遺骨は日本に運ばれた後、国のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(北海道白老町)に安置される予定。
〔写真説明〕5日、ロンドンでアイヌ民族の遺骨を返還する英国自然史博物館のダグラス・ガー館長(左)。右は黄川田仁志沖縄・北方担当相
〔写真説明〕5日、ロンドンでアイヌ民族の遺骨返還式典に出席した(右から)北海道アイヌ協会の大川勝理事長、黄川田仁志沖縄・北方担当相ら
2026年05月06日 12時28分