
【ロンドン時事】複数の英メディアは5日、ベセント米財務長官とリーブス英財務相が先月、米国とイスラエルによるイラン攻撃を巡り激しい舌戦を繰り広げたと報じた。武力行使を正当化する米国と、攻撃目的を疑問視する同盟国の英国との間に大きな認識の隔たりがあることが浮き彫りになった。
両氏が衝突したのは、米首都ワシントンで国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合が開かれた4月。リーブス氏が米メディアとのインタビューで、米国のイラン攻撃の目的は「不明瞭」と批判。トランプ米大統領の「数週間前よりも今の方が安全だ」との主張に対しても、真っ向から否定した。
この発言に立腹したベセント氏は、4月15日の財務相会談でリーブス氏に直接抗議。武力行使により世界がより安全になったと言い張り、行使しなければ、イランがロンドンに核攻撃を行うこともあり得たと語ったとされる。
リーブス氏は引き下がらず、ベセント氏の言い方が気に入らないなどと怒りをあらわにしたという。英財務省筋は英タイムズ紙に応酬の事実を認めた上で、「双方の間には建設的な関係が維持されている」と強調した。
〔写真説明〕ベセント米財務長官(左)とリーブス英財務相=2025年9月、英南部エイルズベリー(EPA時事)
2026年05月06日 16時26分