
【バンコク時事】タイで昨年12月に実施された地方公務員採用試験で、合格者の3分の1以上に当たる5900人超が得点を水増しする不正を行ったとして、同国内務省は17日、採用取り消しを決定した。地元メディアが報じた。合格者のほとんどは職に就いているとみられ、前代未聞の大量解雇に発展することは確実だ。
不正は6月に発覚。現地メディアによると、合格者約1万5000人のうち5924人について、得点の操作があったことが確認された。このうち約3600人は本来不合格だったにもかかわらず、合格になったという。
多数の自治体職員らが改ざんに関与したとみられ、水増しを求めた受験者は希望する職種などに応じて、最大80万バーツ(約386万円)を支払ったという。各メディアは「過去最大級の公務員汚職事件」と報じており、行政への信頼を大きく揺るがす事態となっている。アヌティン首相は内務省に厳正な対処を指示していた。
〔写真説明〕タイの地方公務員採用試験の不正に関する会議を主宰するアヌティン首相(中央)=15日、バンコク(同国政府提供)(AFP時事)
〔写真説明〕タイのアヌティン首相=6月18日、ロシア中部カザン郊外(EPA時事)
2026年07月20日 08時29分