「ひたすらに書いてきた」=小説家の津村節子さん―旭日中綬章



「ひたすらに書いてきたのは、ただ書きたかったから。夫の吉村(昭)もびっくりしていると思う」。旭日中綬章の受章が決まった小説家の津村節子さんは、97歳という年齢を感じさせないはっきりとした口調で喜びを語った。

「戦艦武蔵」などの作品で知られる人気作家の吉村さんが世に出る前、執筆に専念するため会社勤めを辞めると、津村さんが家事と育児をこなしながら筆一本で家計を支えた。

吉村さんが2006年に亡くなった後は、「小説が書けなくなり、お遍路を回った」。編集者の後押しで再び筆を執ったといい、「つらい、苦しいことが多かったけど、書かずにはいられなかった」と朗らかな笑顔を見せた。

〔写真説明〕旭日中綬章の受章が決まった小説家の津村節子さん=東京都三鷹市

2025年11月03日 05時59分


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