
ノーベル化学賞を受賞した北川進・京都大特別教授(74)が15日、授賞式が行われたストックホルムから帰国した。大阪・伊丹空港で取材に応じた北川さんは、ケースから取り出したメダルを手に、「非常に密度の高い多忙な1週間だった」と笑顔を見せた。
北川さんは印象に残っている場面として授賞式を挙げ、「(スウェーデンの)国王陛下からじかにディプロマ(賞状)とメダルを頂いて、確かにノーベル賞をもらったんだなと実感が湧いた」と振り返った。
自身が開発した「金属有機構造体(MOF)」について、「(ノーベル賞の受賞を通して)MOFという材料があるんだと知れ渡った。アイデアやコメントを頂いて、さらに深めていきたい」と今後の研究に意欲を見せた。
〔写真説明〕ノーベル賞授賞式を終えて日本に帰国し、メダルを手に取材に応じる京都大の北川進特別教授=15日午前、大阪・伊丹空港
2025年12月15日 12時26分