
2024年の能登半島地震で妻子4人を亡くした警察官、大間圭介さん(44)=金沢市=が今月末で石川県警を退職する。「自分にしかできないことがあると思う。ボランティアをしながら次の目標を決めていきたい」と力を込める。
大間さんは、同県珠洲市にある妻はる香さん=当時(38)=の実家に帰省中に被災。裏山が崩れ、妻と長女優香さん=同(11)、長男泰介君=同(9)、次男湊介ちゃん=同(3)、義父母ら計9人が犠牲となった。
被災後、定年まで警察官として働くつもりだったが、「家族を亡くした自分にしかできないことがあるのでは」と感じるようになった。悲しみに暮れるのではなく「人の役に立つ活動をしたい」とも考えた。
昨年11月、自宅近くの子ども食堂でボランティアに参加。今年に入り、県内の高齢者施設などでギターの弾き語りを披露する活動も始めた。「笑顔で手拍子をしながら聴いてくれる。逆に元気をもらっている」と語る。
「次の目標は未定だが、能登の復興には携わっていく」と話す大間さん。「家族は応援してくれると思う。『自分だからこそ』というものを見つけられれば」と前を向く。
〔写真説明〕高齢者施設でギターの弾き語りを披露する大間圭介さん=1月28日、金沢市(本人提供)
2026年03月12日 07時14分