
LGBTなど性的少数者への理解増進法が2023年6月に施行された後も、半数の職場でLGBTQ関連の対応策が導入されていないことが16日までに、NPO法人「虹色ダイバーシティ」などの調査で分かった。
同法人などは22年からの3年間、各年約2000人の当事者らを対象に実施した調査をまとめた。
職場のLGBTQ関連の対応策を聞いたところ、24年は54.9%が「なし」と回答した。22年は57.2%、23年は60.4%で、同法施行後にやや改善したが対応策のない職場は半数を超えた。
職場で性的少数者であるとカミングアウトしている人は、トランスジェンダーで22年は56.4%、23年は53.3%、24年は54.3%と、大きな変化はみられなかった。その他の性的マイノリティーでは、22年が42.8%、23年が45.8%、24年が39.9%でやや減少した。
学校や職場で「性別を変更して生きることについて誰かがネガティブな発言をしているのを見聞きした」と答えたトランスジェンダーは、22年は37.4%だったのに、23年は43.4%、24年は47.4%と年々上昇した。
同法人の村木真紀理事長は「(LGBTQ関連の)対応に取り組む企業が少ないのは理解増進法の強制力が弱いからだ」と指摘。「差別が増える中で、当事者が安心できる居場所や相談体制を確保する必要がある」と話した。
〔写真説明〕LGBTなど性的少数者への支持を示す「東京レインボープライド2024パレード」=2024年4月(AFP時事)
2026年03月16日 15時46分