県外から来訪者に切れ目ない支援=自殺者、続く高止まり―山梨



山梨県は、県外から青木ケ原樹海を訪れ保護された人への自殺防止対策として、居住地の自治体と連携し、都道府県の枠組みを超え、切れ目ない支援につなげる取り組みに力を入れている。

厚生労働省によると、同県の人口10万人当たりの自殺者数は高止まりが続き、2025年は21.4人(暫定値)で全国最悪だった。自殺者のうち、県外居住者や居住地不明者は全体の約4分の1を占めた。

県は、同樹海での自殺対策として、民間企業に委託して周辺のパトロールに力を入れる。24年には赤外線カメラを搭載したドローンによる夜間の警戒も始めた。保護した人に保健所の担当者が面談などを実施。県外居住者については状況に応じ、居住地がある都道府県の精神保健福祉センターに連絡して支援が途切れないようにしている。

樹海で見つけた人に声を掛け、多くの命を救ってきたというあるパトロール員は「一人で悩みを抱え込んでいる人が多い。相談する場所があれば、自殺は減るはずだ」と話す。

山梨県立精神保健福祉センターの志田博和所長は、自殺の根底には孤独や孤立があることが多いと指摘する。自殺を図ろうとする人を救うには、パトロール事業だけでなく、依存症対策や生活困窮者自立支援などを含め「幅広く自治体の相談支援体制を整備する必要がある」としている。

▽よりそいホットライン

0120(279)338

▽いのちの電話

0120(783)556=午後4時~9時

0570(783)556=午前10時~午後10時。

〔写真説明〕自殺対策のパトロールが行われている青木ケ原樹海=10日午後、山梨県富士河口湖町

2026年03月16日 14時32分


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