「痛恨の極み」肩落とす=県警本部長、警官2人殉職に―長野発砲



「凶悪極まりない事件」。長野県中野市で警察官ら4人が殺害された発砲立てこもり事件で、容疑者逮捕を受け、小山巌県警本部長が26日、記者会見し、硬い表情でこう述べた。警察官2人が殉職したことについては「痛恨の極みだ」と話し、肩を落とした。

小山本部長は殺害された警察官2人に関し、「女性が刺された」と通報を受けて現場に向かったため防弾チョッキは身に着けていなかったと説明。「間髪入れずに発砲があった。そこからの展開が早かった」と事件を分析した。2人の人柄について、県警の山越哲刑事部長は「正義感が強く非常にまじめに取り組む方だと聞いている」と伏し目がちに語った。

逮捕された青木政憲容疑者(31)は2015年以降、猟銃など4丁の所持許可を取得しており、このうち1丁を事件に使用したとみられる。発砲数などについて、小山本部長は「今後の捜査で明らかにする」と述べるにとどめた。発生から約12時間後に同容疑者が投降したことについては、「犯人の内心は投降するまで分からなかった」と振り返った。

会見は約1時間、記者からの質問が無くなるまで行われた。犯行の動機や経緯に関しては捜査中として慎重な回答が多かった。小山本部長は「全力で捜査を進めていく」などと繰り返した。

2023年05月26日 18時32分

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