
【モービル(米アラバマ州)時事】米女子ゴルフツアーの最終予選会が9日まで、アラバマ州モービルで行われた。今季不振にあえいだ渋野日向子と西村優菜は共にボーダーラインぎりぎりの24位タイで来季の出場権を獲得。ホールアウト後は抱き合って喜びの涙を流し、渋野は「最後まで諦めずにできた」。西村は「不安材料がある中で乗り切れた」と喜んだ。
渋野は2021年以来の予選会。「悔しいけど、新たなスタートだと思って前向きに臨めた」という。ショットのミスを好調のパターで補い、突破を決めた。
初日に66の好スタートを切った西村は第2ラウンド以降、苦しい展開。終盤まで緊張感があったラウンドに、「心臓が三つあっても足りない。今までで一番タフな(最後の)10ホールだった」と苦笑いした。
今季の米ツアーは日本勢が計7勝と大活躍した。その陰で何度も悔し涙を流した2人。「もう二度と(予選会へ)来ないように。落ちるところまで落ちたので、どんどんはい上がる」と渋野。西村も「いいオフを過ごしてまた頑張りたい」。今回の経験を糧に、巻き返しを期した。
【時事通信社】
〔写真説明〕最終予選会で来季のツアー出場権を獲得した渋野日向子=9日、米アラバマ州モービル
〔写真説明〕来季のツアー出場権を獲得し、取材に応じる渋野日向子(左)と西村優菜=9日、米アラバマ州モービル
2025年12月10日 18時07分