北朝鮮、短距離弾道ミサイル発射=高市首相就任直後に軍事力誇示か



【ソウル時事】韓国軍は22日、北朝鮮が同日午前8時10分(日本時間同)ごろ、平壌近郊の黄海北道中和付近から北東方向に短距離弾道ミサイル数発を発射したとみられると発表した。ミサイルは約350キロ飛行し、北朝鮮内陸部に落下したと推定される。21日の高市早苗首相就任直後に、日韓両国に対して軍事力を誇示する狙いがありそうだ。

高市氏は22日午前、首相官邸で記者団に「領海や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていない」と述べた。ミサイル情報の共有などを含め、日米韓で緊密に連携して対応に万全を期していると強調した。被害の報告はないという。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は5月に短距離弾数発を撃って以来で、韓国で6月に李在明政権が発足して以降初めて。今月31日に韓国・慶州で開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の前に、トランプ米大統領が訪韓するのを意識した可能性もある。

【時事通信社】 〔写真説明〕22日、ソウル市内の駅で、北朝鮮の弾道ミサイル発射を伝えるニュースを見る人々(EPA時事)

2025年10月22日 18時15分


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