
広島市で開催されていた世界の科学者らが核兵器廃絶などを話し合う「パグウォッシュ会議」の第63回世界大会は5日、「いかなる状況下においても核兵器は二度と使用されてはならない」などと訴える「広島宣言」を採択し、閉幕した。
宣言は「核兵器保有国は核軍拡と近代化を進め、核拡散のリスクは高まり、『核のタブー』は明白な核威嚇の脅威にさらされている」と指摘。核戦争は国家だけでなく人類の未来も破壊するとし、「対立ではなく対話が不可欠」と強調した。
また、「先制不使用」政策を採用し、非核保有国に「消極的安全保障」を無条件に供与することなどを求めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕パグウォッシュ会議の閉会式で「広島宣言」を読み上げる同会議のフセイン・シャハリスタニ会長(左)=5日午後、広島市中区
2025年11月05日 18時55分