
東京・赤坂の個室サウナ店「サウナタイガー」で美容室経営、松田政也さん(36)と、妻でネイリストの陽子さん(37)が死亡した火災で、警視庁捜査1課は25日、業務上過失致死容疑で、運営会社「SAUNA&Cо」の港区南青山にある関係先や、現場責任者とみられる店のマネジャー宅を家宅捜索した。
捜査関係者によると、2人が利用したサウナ室の出入り口のドアノブは今年に入り、ひび割れやがたつきなどの不調により取り換えられていたことが判明。同課はパソコンや書類を押収するなどして、店の設備を含めた同社の安全管理態勢に問題がなかったか詳しく調べる。
同社の関連会社が入るビルでは、同日午後3時10分ごろに捜索が始まった。約2時間後、スーツ姿の捜査員ら7人が小雨が降る中、押収物を入れたとみられる段ボール3箱を運び出した。
捜索ではパソコン4台や防火マニュアル、雇用契約書など計62点を押収。火災翌日から4日間にわたる運営会社の捜索でも、現場のサウナ室のドアやドアノブなどを押収していたという。
【時事通信社】
〔写真説明〕個室サウナ店運営会社の関係先の家宅捜索で、段ボール箱を運び出す警視庁の捜査員ら=25日午後、東京都港区
〔写真説明〕個室サウナ店運営会社の関係先の家宅捜索で、運び出した段ボール箱を車に積み込む警視庁の捜査員ら=25日午後、東京都港区
2025年12月25日 19時28分