ドアこじ開けようとした形跡=ひしゃくで脱出試みたか―サウナ火災・警視庁



東京・赤坂の個室サウナ店「サウナタイガー」で美容室経営、松田政也さん(36)と、妻でネイリストの陽子さん(37)が死亡した火災で、ドアノブが外れたサウナ室には、ドアをこじ開けようとした形跡があったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。

警視庁捜査1課は、2人が室内にあったひしゃくの柄を使うなどし、閉じ込められたサウナ室から脱出を試みたとみて、業務上過失致死容疑も視野に詳しい状況を調べている。

捜査関係者によると、同課がサウナ室のドアを調べたところ、ドアと枠の隙間やドアノブが外れた穴に複数の傷を確認。室内には熱せられた石に水を掛けるためのひしゃくが備え付けられていたが、木製の取っ手部分が外された状態で見つかった。金属製の柄の一部を使ってこじ開けようとしたとみられる。

松田さんの手にはドアのガラスをたたいたとみられる皮下出血が確認されており、室内の非常ボタンや通気口も破損していた。同課は2人がさまざまな方法で脱出を試みたとみている。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京・赤坂の個室サウナ店で発生した火災で亡くなった松田政也さん(右)と妻陽子さん(SNSより)

2025年12月26日 05時31分


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