【イスタンブール時事】イランのメディアは18日、ペルシャ湾沿いにある同国南部ブシェール州の主要な天然ガス施設が飛翔(ひしょう)体による攻撃を受けたと伝えた。爆発音が何度か聞こえ、消火活動が行われているという。被害の全容は不明だが、死傷者は報告されていない。
米ニュースサイト「アクシオス」は、イスラエル高官の話として、トランプ米政権の承認を得た上でイスラエル空軍が攻撃したと報じた。イスラエルがイランにとって重要なエネルギー資源である天然ガスの関連施設を標的としたのは初めてとみられる。
イランは「イランの原油やエネルギー施設を攻撃すれば、米国に協力する中東全域の全てのエネルギー施設を破壊する」(軍中央司令部報道官)と警告していた。精鋭軍事組織「革命防衛隊」は今回の攻撃後、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、カタールの製油所やガス田などを「正当な標的」と名指しし、間もなく報復すると主張した。
イスラエル軍は今月初め、イランの首都テヘランで複数の石油貯蔵施設を空爆した。米国は13日、ペルシャ湾に浮かぶイラン主要原油積み出し拠点カーグ島の軍事施設を破壊したと強調する一方、イラン経済の「生命線」とされる石油インフラに対しては空爆を見送った。
米国が、イスラエルによるガス施設への攻撃を認めたのは、革命防衛隊の収入源に打撃を与えて継戦能力を低下させることを狙っているもようだ。今後、エネルギー関連施設への攻撃の応酬が激化する恐れがある。
【時事通信社】
2026年03月18日 23時18分
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