
【台北時事】台湾総統府は21日、頼清徳総統が22日から予定していたアフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)への訪問を延期すると発表した。インド洋上の飛行ルートに当たるマダガスカル、モーリシャス、セーシェルの三つの島しょ国が飛行許可を取り消したためで、総統府は「中国当局の圧力」が原因だとして非難した。
エスワティニは台湾にとってアフリカで唯一外交関係を維持する重要国で、歴代の台湾総統が訪問。頼氏は2024年の就任以来初めて訪れ、国王ムスワティ3世の即位40周年祝賀式典への出席や国王との会談を行い、他国には立ち寄らず27日に台湾へ戻る計画だった。頼氏は訪問延期を受け、式典に特使を派遣する。
頼氏はフェイスブックで「権威主義国が国際秩序や平和と安定を脅かすことを改めて示した」と中国を批判。「いかなる圧迫も台湾が世界に向かう決意を変えられない」と強調した。
台湾が外交関係を持つ国は、中国による切り崩しによって12カ国に減少。中国はエスワティニを除くアフリカ53カ国からの輸入品の関税を5月からゼロにすると表明し、エスワティニにも台湾と断交するよう圧力をかけている。
【時事通信社】
〔写真説明〕台湾の頼清徳総統=2月3日、台北(EPA時事)
2026年04月21日 21時18分