
【ワシントン時事】米西部カリフォルニア州で今月実施された11月の中間選挙の予備選結果を受け、トランプ大統領が郵便投票制度を「不正」と決め付け批判を強めている。同州ロサンゼルス市長選でトランプ氏の推す候補が「逆転負け」して本選に進めなかったためだ。同氏は2020年大統領選でも不正な郵便投票が行われたことが敗因だとしている。
「共和党のプラット氏が大きくリードしていたのに本選進出を逃すなどあり得ない。まるで第三世界だ」。トランプ氏は8日、自身のSNSにこう投稿し、ロサンゼルス市長選を不正選挙だと批判した。
同市長選では、トランプ氏が支持したプラット氏が開票直後に好位置に付けたものの、郵便投票の集計本格化に伴い民主党候補が追い上げ、本選進出圏外の3位に転落した。開票初期に共和党候補が優勢に見える現象は、同党のイメージカラーの赤にちなみ「レッドミラージュ=赤い蜃気楼(しんきろう)」と呼ばれ、20年大統領選でも起こった。
カリフォルニア州では投票日の消印があれば後日到着した郵便票も有効なため、投票日後も集計作業が続く。郵便投票は民主党支持者の利用割合が高く、順位が変動するケースは珍しくない。だが、トランプ氏は同時に行われた州知事選が結果判明まで1週間かかったこともやり玉に挙げ、郵便投票の要件を厳しくすべきだと重ねて訴えた。
これに対し、民主党は要件厳格化は有権者の投票機会を制限すると反発。専門家も郵便投票に広範な不正の証拠はないと指摘する。
トランプ氏はNBCテレビのインタビューで不正の根拠を示すよう追及されると「いかさまだ」と繰り返し、いら立ちをあらわにして取材を打ち切った。その後、中間選挙前に郵便投票に関する法改正を断行するよう共和党議員に圧力をかけ、SNSで「駆け引きも遅延も弱腰な妥協も許されない。直ちに実行せよ」と強調した。
【時事通信社】
〔写真説明〕米西部カリフォルニア州ロサンゼルス郡で、郵便投票の開票作業を行う選管職員=2日(AFP時事)
2026年06月14日 07時06分