共同声明、分野別で採択へ=15日G7サミット開幕



【パリ時事】先進7カ国首脳会議(G7サミット)がフランス東部エビアンで15日開幕する。議長国フランスは3日間の日程の会議を総括する首脳宣言の取りまとめを見送り、分野別の共同声明を複数採択する方向で調整。レアアース(希土類)をはじめとする重要鉱物の確保など、各国が一致しやすいテーマの文書発表が有力視される。

包括的な宣言が見送られれば2年連続。言動を予測しづらいトランプ米大統領への対処が狙いだ。2018年にカナダで開かれたサミットでトランプ氏は、採択された長文の宣言を「承認しない」と言い出し、混乱が生じた。これに対し、テーマごとに分かれた声明なら全て拒否されるリスクは低く、成果を残せる確実性が高まる。

高市早苗首相は初のG7サミット参加となる。首脳らは15日のワーキングディナーでイラン情勢などを議題に討議を開始。16日はロシアが侵攻を続けるウクライナのゼレンスキー大統領を交えた会合と、途上国支援の会合を開く。エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の首脳らを招き、中東情勢も話し合う。17日は世界経済の不均衡是正策や、サイバー空間での未成年保護について協議。マクロン仏大統領が閉幕後に記者会見する。

マクロン氏は10日、サミットで少なくとも七つの声明が採択される見込みだと説明。その後、大統領府筋は「明確なテーマの16の文書」を準備していると明かした。フランスは「不和や衝突、意見の違いがあるからこそ話し合いが重要だ」(レスキュール経済・財務相)と強調しており、声明の数を増やすことで会議の成功をアピールする思惑がありそうだ。

一部の会合に参加する韓国、インド、ブラジルなどの招待国も声明に名を連ねる可能性がある。ただ、ドイツ政府関係者は「米国がどの声明を支持するか分からない。トランプ氏は(承認の)権利を最後まで温存させる」と警戒感を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕G7サミット開幕を控え巡回する警察官=10日、フランス東部エビアン(AFP時事)

2026年06月14日 19時01分


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