ASEAN復帰へ足場固め=2国間関係を強化―ミャンマー



【バンコク時事】ミャンマー親軍政権のミンアウンフライン大統領は4月10日の就任以降、東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係修復を目指している。最近はASEAN加盟各国を相次ぎ訪問し、復帰に向けた足場固めを急ぐ。ただ、ASEAN側が前向きに応じるかは見通せない状況だ。

ミャンマーは2021年のクーデター後にASEANの主要会議から締め出され、国際的な孤立を深めた。ミンアウンフライン氏はクーデターの首謀者だが、ASEAN加盟国との2国間関係強化に力を入れている。7月のラオスを皮切りに、8月にタイ、9月にベトナム、カンボジアを訪れた。

タイとは不法移民や麻薬の流入、特殊詐欺グループ絡みの国境問題を抱え、対話を進めた。ラオス、ベトナム、カンボジアはクーデター後も軍政に比較的寛容で、それぞれとの関係深化を図った。タイ・カセサート大のラリター・ハーンウォン助教授は、ミンアウンフライン氏の動きについて「各国との関係構築を個別に進め、ASEAN復帰の軸足とする狙いがある」と分析する。

マレーシアはこれまで軍政に厳しい目を向けてきたが、態度に変化が出ている。アンワル首相は今月16日、ミンアウンフライン氏を公式招待する方針を表明した。国内のロヒンギャなどミャンマー難民への対処を優先させたいとの判断があり「ミャンマーは難民を引き取らなければならない」と強調した。

各国の事情は別にして、ASEANはミャンマー側が暴力停止など5項目の合意を履行することを重視。拘束が続く民主化指導者アウンサンスーチー氏とASEAN特使との面会も求めている。「ミャンマーでの国民に対する暴力は減少するどころか増加している」(ハーンウォン氏)のが現状で、11月に予定されるASEAN首脳会議までに、ミャンマー側が要求にどこまで応じるかが復帰のカギとなりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕ミャンマーのミンアウンフライン大統領=5日、ハノイ(EPA時事)

2026年09月24日 08時00分


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