【シリコンバレー時事】英著名実業家のリチャード・ブランソン氏(70)は11日、自ら設立した米宇宙企業ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船で宇宙空間に到達した。来年の宇宙旅行商用化を見据えたテストで、同社としては4回目の有人飛行。短時間の無重力状態を経て、出発から約1時間で帰還した。
米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏(57)も20日、自ら設立したブルー・オリジンのロケットで宇宙に向かう。米英の富豪が、宇宙旅行ビジネスのいち早い実現を目指し、しのぎを削っている。
ブランソン氏は帰還後の式典で「子どもの頃から夢見ていたが、宇宙から見た地球は圧巻だった」と語った。同氏ら6人を乗せた宇宙船「スペースシップ2」は、米西部ニューメキシコ州から出発。専用航空機で高度約14キロまで運ばれ、切り離された後に約85キロまでロケットエンジンで上昇した。
【時事通信社】
〔写真説明〕宇宙船に乗り込んだリチャード・ブランソン氏=11日、米ニューメキシコ州上空(YouTubeより)
〔写真説明〕ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船から見た景色=11日(同社提供)
〔写真説明〕宇宙空間に到達し無重力状態になった宇宙船内=11日(ヴァージン・ギャラクティック提供)
2021年07月12日 07時24分