
【北京時事】中国海軍の報道官は6日、中国海軍の原子力潜水艦1隻が同日午後0時1分(日本時間同1時1分)、太平洋に向け模擬弾頭1発を搭載した戦略ミサイルを発射したと発表した。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる。香港メディアによると、中国がSLBMの発射を公表したのは1982年以来という。
習近平政権は、昨年11月の高市早苗首相の台湾有事に関する発言に強く反発。武器輸出の原則解禁など高市政権の防衛政策の転換も強く批判している。今回の発射公表は日本や、台湾への武器売却を検討しているトランプ米政権へのけん制とみられる。
発表によると、年間の訓練計画に基づくもので、ミサイルは予定していた公海上に着弾した。「国際法や国際的な慣例に合致しており、特定の国家や目標を対象にしたものではない」としている。中国外務省の毛寧報道局長は6日の記者会見で、「関係国が過度に解釈しないよう希望する」と述べた。
日本政府によると、6日午前に中国国防省から北京の在中国日本大使館に対し、弾道ミサイルを発射すると説明があった。日本側は、中国の軍事活動の活発化に深刻な懸念を伝達するとともに、日本の安全を脅かすことがないよう再考を強く求めた。
AFP通信などはオーストラリア、パプアニューギニア、ニュージーランドにも通知があったと伝えた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)によれば、中国軍によるSLBMの発射訓練公表は82年以来で、原潜からの発射公開は初。
【時事通信社】
〔写真説明〕6日、中国海軍の原子力潜水艦から発射された戦略ミサイルとされる画像=中国国営中央テレビのニュースサイトより
〔写真説明〕中国の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)=2025年9月、北京(EPA時事)
〔写真説明〕中国国旗
2026年07月06日 20時30分