
東京都世田谷区で宮沢みきおさん=当時(44)=一家が殺害された事件から30日で25年になるのを前に、警視庁成城署長らが13日、現場近くの小田急線成城学園前駅でチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。
佐藤圭一郎署長は、署員ら約40人と、事件概要が書かれたチラシとボールペンの4200セットを配布。「絶対に犯人を検挙するという強い信念で捜査している。今だからこそ話せることもあると思うので、情報提供をお願いします」と訴えた。
元成城署長の土田猛さんが代表を務める有志の会も同区内で集会を開催。みきおさんの母節子さん(94)が事件発生後から書き続けている日記の朗読や献花が行われ、参加者は事件の早期解決を願った。
警視庁は、渋谷区や新宿区など6カ所の街頭ビジョンで情報提供を求める動画を放映。犯人の服装を記載したポスターを新たに8000枚作成し、16日以降、路線バスや京王線の駅などに掲示する。
捜査本部にはこれまでに約1万4780件の情報が寄せられた。解決につながる情報には最大2000万円の懸賞金が支払われる。情報は捜査本部03(3482)0110まで。
〔写真説明〕世田谷一家殺害事件について情報提供を求めるポスター(警視庁提供)
〔写真説明〕世田谷一家殺害事件の情報提供を求める警視庁成城署の佐藤圭一郎署長(左)=13日午前、東京都世田谷区
2025年12月13日 12時16分