
牧原出・東京大先端科学技術研究センター教授(政治学)の話
初の女性首相が変えた政治の風景に対する期待感が自民党への票を集めたのだろう。過去に大勝した中曽根内閣や小泉内閣のように実績が評価されたわけではなく、期待感だけの軟らかく弱い支持が大量に集まったと言える。野党側は、原発政策や憲法改正に関する発信が硬直的で、現実的な対案を打ち出せず、融通むげな高市首相の方が説得的に見えたのだろう。
高市首相は「国論を二分する政策に挑戦する」と言ったが、具体的な政策があるかは疑問だ。自民党の党内ガバナンスは固まっておらず、高市首相がどのように党内をまとめ、官邸との関係を構築するかが注目される。
〔写真説明〕国会議事堂=東京都千代田区
2026年02月09日 07時03分