
無届けの医師が再生医療を行っていたなどとして厚生労働省から改善命令を受けた「一般社団法人志鴻会
銀座鳳凰クリニック」(東京都千代田区)で、他人の細胞を誤って患者に投与したり、培養記録を改ざんしたりした疑いがあることが6日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、同クリニックでは2024年8月、患者の細胞から培養した間葉系幹細胞3200万個を、別の患者に誤って点滴した疑いが浮上。報告を受けた院長は、スタッフにLINEで「大変な間違い」「二度とあってはならない事故」などと送信していたという。
数字改ざん疑惑は昨年1月、がん患者に対し、患者自身の細胞から培養して作製したナチュラルキラーT細胞を投与した際、投与量などを示す「細胞培養品質保証書」の数字を書き換えたというもの。保証書には細胞約20億個を投与したように記載されていたが、実際には培養に失敗し、数百万個程度だったとみられている。
培養は院内併設の細胞培養加工センター(CPC)で行われ、CPCスタッフは、院長からLINEで「培養保証書の数字を修正する必要があるようです」と指示を受けたという。
厚労省は先月20日、再生医療安全性確保法に基づき、院長に業務改善命令を発出。CPCについても調査を続けている。
同院は取材に対し、「患者に関する守秘義務があり、具体的な反証をできない立場」と回答している。
〔写真説明〕銀座鳳凰クリニックの細胞培養加工センター(同院HPから。一部加工しています)
2026年03月07日 07時05分