ガザ住民「隔離」を計画=アラブ諸国の協力模索か―イスラエル



【カイロ時事】イスラエル政府が、パレスチナ自治区ガザの住民を南部に移住させる計画を準備している。現地メディアがカッツ国防相の7日の発言として伝えた。約60万人から始め、最終的には全住民(約230万人)の移住も視野に入れる。事実上の隔離政策で、同国は「住民がイスラム組織ハマスの影響下に置かれることを阻止するため」と説明する。カッツ氏はイスラエル政府内で突出して強硬な発言を繰り返しているが、8日の報道によると、ネタニヤフ首相も計画に前向きとされる。

計画では、イスラエル軍が現在掌握中の最南部ラファに「人道都市」を設け、住民を住まわせる。入境時には厳しい検査が行われるが、一度入ればイスラエル軍の攻撃にさらされない安全な生活を保障し、食事や居住施設も提供するとしている。ただ、いったん入った後は離れることは認められないという。

【時事通信社】 〔写真説明〕8日、パレスチナ自治区のガザ市で、イスラエルの攻撃から逃げようとする人々(AFP時事)

2025年07月10日 12時47分


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