
衆院解散を機に政界を引退した自民党の菅義偉元首相(77)は26日、時事通信などのインタビューに応じ、連立政権を維持するには綿密な意思疎通が必要だと指摘し、「自民は日本維新の会との約束を実行に移すことを忘れてはならない」と訴えた。
―引退を決めた理由は。
引退を意識し始めたのは70歳を超えてからだ。年齢から考え、体の調子も大きかった。
―親族を後継に選ばなかった。
世襲はしない(政治を実現すべきだ)と現役時代から訴えていた。政治に志ある者にできるだけチャンスがある(ようにしたい)と考えた。
―現役時代をどう振り返るか。
約30年国政に携わり、一番(心に残るの)は新型コロナ(ウイルス対応)だった。(首相として)1日100万回接種にある意味で政治生命を懸けて取り組み、世界のどこと比べてもうまくいった。誇りに思いたい。
―引退を目前に連立の枠組みが変わった。
どんなに長い連立でも、違う政党だからコミュニケーションは大事だ。26年間、野党の時も一緒に取り組んできた公明党との関係の解消は大変つらいことだった。(意思疎通は)これからの長い政治状況の中でも大事にしていくべきだ。維新とは(自民は)歴史の浅いつきあいだが、改革に取り組んでいるから、約束を実行に移すことを忘れてはならない。
―次世代の議員に最も伝えたいことは。
私は「国民にとって当たり前の政治」を心掛けてきた。不妊治療の保険適用、携帯電話料金の大幅引き下げ、脱炭素社会宣言などだ。未来を見据えて必ず通らなければならない道を、政治家として実現するという思いで取り組んでほしい。
【時事通信社】
〔写真説明〕インタビューに臨む菅義偉元首相=26日午後、国会内
2026年01月27日 07時03分