
厚生労働省は29日、警察庁の統計を基にした2025年の年間自殺者数(暫定値)について、過去最少の1万9097人だったと発表した。1978年の統計開始以来、初めて2万人を下回った。小中高生は532人で過去最多を更新。確定値は3月に公表される。
自殺者数は前年確定値から1223人減り、3年連続で減少した。男性1万3117人、女性5980人だった。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は15.4人。厚労省は「中高年男性の自殺が減少しており、事業不振や負債を動機とする件数も減っている。経済動向が影響した可能性がある」と分析している。
年代別では、19歳以下以外は前年から減少。50代が3732人と最多を占め、次いで40代が2951人だった。男女別は、50代男性が最も多く2696人に上った。
職業別で見ると、学生・生徒らが1074人。うち小中高生は532人(前年比3人増)で、2年連続で統計開始の80年以降最多となった。小学生10人、中学生170人、高校生352人で、2020年ごろから高止まりしている。
同省は「高校生や女子中学生で多く、心の健康問題が悪化し自殺に至るケースが増えている」と指摘。子どもの自殺防止に取り組むことを明記した、今年4月施行の改正自殺対策基本法に基づき、こども家庭庁などと連携し対策を強化する。
【時事通信社】
〔写真説明〕厚生労働省=東京都千代田区
2026年01月29日 10時33分