女子中学生の父「受け入れ難い」=2人殺傷から1年を前に―福岡



北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学3年の男女2人が殺傷された事件で、殺害された女子生徒=当時(15)=の父親が12日、代理人弁護士を通じてコメントを出した。

事件発生から14日で1年を迎える。父親は女子生徒のいない日常について「変わらず受け入れ難い」とした上で、生きていれば「どんな高校生になり、どんな楽しい生活を送ることができただろうと思う毎日です」とした。

殺人罪などで起訴された平原政徳被告(44)に対しては、「一刻も早く審理が尽くされ、私たち家族や地域の方が安心して生活できるよう、刑罰に処されることを切に願っています」とつづった。

一方、市や福岡県警などは12日午後、事件現場周辺のパトロール活動を実施し、武内和久市長を先頭に住民ら約180人が参加した。

少年補導員を務める自営業女性(65)は「亡くなった女子生徒と同学年の孫がいる。不安と悲しみの1年間だったが、今後も地域全体で子どもを見守る意識を高く持ち続けたい」と語った。

事件は昨年12月14日夜に発生。平原被告はファストフード店内で、狩猟用ナイフで女子生徒の腹部を突き刺し殺害、男子生徒の腰を刺して重傷を負わせたとされる。

〔写真説明〕中学生2人殺傷事件から1年を前に、現場の店舗周辺をパトロールする武内和久北九州市長(手前右)と地元住民ら=12日午後、同市小倉南区

2025年12月12日 20時30分


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