米ロ・ウクライナ首脳会談を調整=一方に有利な停戦にならず―バンス米副大統領



【ワシントン時事】バンス米副大統領は10日放送のFOXニュースのインタビューで、米ロ・ウクライナの3カ国首脳会談を調整する段階に入ったと述べた。米政府は15日にアラスカ州で行われる米ロ首脳会談に合わせ、ウクライナのゼレンスキー大統領を同州に招待することを検討中とされるが、バンス氏の発言が米ロ会談の日程を念頭に置いたものかどうかは不明。

バンス氏は8日収録のインタビューで、ロシアのプーチン大統領がゼレンスキー氏との会談を拒否してきたことが停戦交渉の「最大の行き詰まりの一つ」だったと指摘。トランプ米大統領の働き掛けで情勢は変わり、「3首脳がいつ会って紛争終結を議論できるかを巡り、予定を調整する段階に来ている」と語った。

米ロ首脳会談に先立ちプーチン、ゼレンスキー両氏が会うことを望むかという問いに対しては「生産的だとは思わない」と否定的見解を示した。

ロシアの侵攻を受けてウクライナで続く戦闘では、停戦のためウクライナ側が領土に関し大きな譲歩を強いられるとの懸念が浮上している。バンス氏はこれについて「双方が不満を残す結果になる可能性が高い」と話し、一方に有利な停戦にはならないと主張した。

【時事通信社】 〔写真説明〕バンス米副大統領=6日、ワシントン(EPA時事)

2025年08月12日 08時05分


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