【ワシントン時事】トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで記者会見し、アラスカ州で15日に開く米ロ首脳会談で、ロシア・ウクライナ間で領土交換を実現し、「ウクライナのために一部領土を取り戻すよう努める」と表明した。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領を同州に招待することには消極的な姿勢を示した。
トランプ氏は会見で、ロシアがウクライナの「非常に重要な領土」を占領したと指摘。「領土交換が行われるだろう。戦線を変更する」と述べ、ロシアのプーチン大統領との会談を通じ、占領されたウクライナ領の一部を取り返す考えを示した。ただ、ゼレンスキー氏が憲法上の制約を理由に領土割譲に反対しているとして「少し悩まされている」と語った。
トランプ氏は首脳会談がプーチン氏の「出方を探る協議」になると説明。ゼレンスキー氏を招待するか問われると「彼は(会談計画に)含まれていなかった。出席は可能だろうが、多くの会談に出席してきたにもかかわらず、何も起きなかった」と明言を避けた。ただ、会談後にはゼレンスキー氏に電話すると明らかにした。
【時事通信社】
〔写真説明〕(左から)ロシアのプーチン大統領、トランプ米大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)
2025年08月12日 18時03分