米韓、25日に首脳会談=李氏就任後初、経済・安保議論へ―日韓は23日で調整



【ソウル時事】韓国大統領府は12日、李在明大統領が24~26の日程で米国を訪問し、25日にワシントンでトランプ大統領と会談すると発表した。李氏が6月に大統領に就任して以降、初の訪米と対面首脳会談になる。韓国政府関係者によると、李氏は訪米前に日本を訪れ、石破茂首相と23日ごろに会談する方向で調整している。

大統領府の姜由※(※木ヘンに貞)報道官は記者会見で、米韓首脳会談について「7月に妥結した関税交渉を踏まえ、半導体、バッテリー、造船といった製造業分野を含む経済協力や、先端技術、重要鉱物資源など経済安全保障の連携強化を協議する」と表明した。一方、日韓首脳会談については「さまざまな可能性を検討しているが、日本に関する日程はまだ決まっていない」と説明した。

米韓首脳会談では、変化する国際安保や経済環境に応じた米韓同盟の発展方策も話し合われる。トランプ氏は北朝鮮との対話再開に意欲を示しており、朝鮮半島の緊張緩和と非核化も議題に上る見通し。

また、関税交渉の合意に含まれなかった安保分野についても議論が行われるとみられる。米国は韓国の防衛費や在韓米軍の駐留経費負担の引き上げに加え、在韓米軍の戦略的役割を北朝鮮だけでなく中国の抑止にも拡大するよう求める姿勢を示している。韓国メディアは、対中関係を重視する李政権にとって大きな負担となる「安保請求書」をトランプ氏から突き付けられる可能性があるとして警戒感を伝えている。

【時事通信社】 〔写真説明〕韓国の李在明大統領=11日、ソウル(AFP時事)

2025年08月13日 07時58分


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