パウエルFRB議長の捜査終結=後任ウォーシュ氏就任に進展―米



【ワシントン時事】米首都ワシントンのピロ連邦検事は24日、SNSへの投稿で、連邦準備制度理事会(FRB)本部改修工事を巡るパウエル議長への刑事捜査打ち切りを発表した。パウエル氏の議長任期は来月15日まで。捜査は、後任としてトランプ大統領が指名したウォーシュ元理事の新議長就任に向けて障害になっていたが、FRBの新体制発足へ進展しそうだ。

FRB内部の不正などを調べる監察総監に本部改修工事費が膨らんだ背景について調査を委ねた。ピロ氏は「包括的な報告の早期提出を期待するとともに、解決に役立つものだと確信している」と表明。一方、新たな事実が判明すれば、「捜査再開をためらわない」とくぎを刺した。

トランプ政権は、約19億ドル(約3000億円)だったFRB本部改修工事費の膨張を問題視。司法省はこれまで、工事費用の超過を巡り議会で虚偽の証言をした疑いがあるとしてパウエル氏を捜査対象としてきた。だが、連邦地裁は先月、「政府は証拠を一切、提示していない」などと断じ、捜査の正当性を否定していた。

大胆な利下げを志向するトランプ氏は、要求を受け入れないパウエル氏を公然と批判。議長解任をちらつかせるなど、露骨な圧力をかけ続けた。これに対してパウエル氏は、自身に対する捜査について、利下げを迫る「口実」に過ぎないと反論。FRBの独立性が大きく揺らぐ事態に発展した。

【時事通信社】 〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=3月18日、ワシントン(AFP時事)

2026年04月25日 07時49分


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