予算長官指名を撤回=閣僚級人事で初―米政権に痛手



【ワシントン時事】バイデン米大統領は2日、ニーラ・タンデン行政管理予算局(OMB)長官候補(50)の指名を撤回した。身内の民主党上院議員が人事案に反対し、与野党同数の上院で承認に必要な過半数の確保が困難になっていた。閣僚級人事では初の指名撤回で、政権に痛手となった。

リベラル系シンクタンク所長だったタンデン氏は指名される前、ツイッターへの投稿で共和党議員らを繰り返し激しく攻撃。指名後に大量の投稿を削除したが、民主党のマンチン上院議員が「党派色の濃過ぎる発言は(共和党)議員との関係維持に有害」と反対した。

人事承認権限を持つ上院は民主党と共和党の勢力が伯仲。賛否同数であれば議長を兼任するハリス副大統領の賛成で承認に持ち込めるはずだったが、民主党内の造反で人事に失敗した。

【時事通信社】 〔写真説明〕バイデン米大統領が行政管理予算局(OMB)長官候補の指名を撤回した、ニーラ・タンデン氏=2020年12月、東部デラウェア州ウィルミントン(AFP時事)

2021年03月03日 10時36分


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