【サンパウロ時事】キューバで一党独裁体制を敷く共産党の党大会は最終日の19日、トップのラウル・カストロ第1書記(89)の退任に伴い、後任に序列第3位のミゲル・ディアスカネル大統領(61)を選出した。1959年の革命以来、62年に及んだカストロ兄弟による統治に幕が引かれた。
ディアスカネル氏は「革命は終わらない。なぜなら、革命世代は同じように社会正義を追求する新たな世代を生み出せたからだ」と強調。「革命における最も革命的な部分は、いかなる時も党を守ることだ。同じように、党も革命の最大の守護者であるべきだ」と現状維持を誓うとともに今後も重要事はラウル氏に相談する意向を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕19日、ハバナで開かれたキューバ共産党大会で退任したラウル・カストロ第1書記(右)と、後任に選出されたディアスカネル大統領(EPA時事)
〔写真説明〕抱き合うキューバのフィデル・カストロ国家評議会議長(左、当時)と弟のラウル・カストロ氏=2003年3月、ハバナ(AFP時事)
2021年04月20日 09時42分