中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は27日、全員協議会を開き、都道府県ごとに最低賃金を決める際の参考として「目安」を示す制度の見直しに向けた議論に着手した。地域間で過度な引き上げ競争が生じていることや、発効日を大幅に遅らせた地域があったことを踏まえ、改善策などを検討する。
2025年度の全国平均引き上げ額は66円と、目安の63円を上回った。人手不足などを背景に、39道府県が目安を超えた。隣県との引き上げ競争や全国で最下位になるのを避けるため、審議日程を遅らせて他県の結果を待つ動きも見られ、目安の形骸化が指摘されている。
発効日も焦点だ。例年は10月上旬に発効しているが、25年度は企業への影響に配慮し、発効日を遅らせた地域が相次いだ。昨夏に80円アップを決めた秋田県は今年3月31日と、半年も遅くなる。中央審議会の協議会では、労働者側委員から「賃上げをいち早く波及させるためにも早期発効が必要だ」との意見が示された。
2026年02月27日 18時47分
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