先住民の地位明記問う=豪改憲案、今年後半に国民投票



【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は23日、記者会見し、先住民の地位確立のための憲法改正案を発表した。改憲案は、(1)アボリジニとトレス海峡諸島民を「最初のオーストラリア人」と認めると明記(2)先住民の代表機関「アボリジニとトレス海峡諸島民の声」を創設―の二本柱。6月末までに連邦議会で関連法を制定した上で、今年10~12月に改憲の是非を問う国民投票を実施する運びだ。

改憲案は、先住民の代表機関について、「先住民に関係する問題で議会や政府に意見を表明できる」と規定。また、「代表機関の構成、機能、権限、手続きに関する事項は、議会が憲法に従って定める権限を持つ」とした。代表機関には法案などへの拒否権を与えない。

〔写真説明〕オーストラリアの先住民アボリジニの男性=2008年2月、キャンベラ(AFP時事) 〔写真説明〕パプアニューギニアとオーストラリアの間に広がる豪領トレス海峡諸島の海岸に立つ男性=2021年10月、ボイグ島(AFP時事) 〔写真説明〕オーストラリアの最大野党・自由党のダットン党首=2022年10月、シドニー(AFP時事) 〔写真説明〕オーストラリアのアルバニージー首相=22日、キャンベラ(EPA時事)

2023年03月23日 17時27分


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